アトピー性皮膚炎と単純ヘルペス感染症

アトピー性皮膚炎には単純ヘルペス感染症が合併することがあります。しかし、このことがあまり理解されていません。アトピー性皮膚炎の悪化としてずっとステロイド塗布をしていて、単純ヘルペス感染症とわからずに改善しない場合もあります。

典型的な単純ヘルペス感染症の水疱が見つかればすぐ診断できますが、かき壊して水疱が傷になって見つかりにくい場合や、または典型的な水疱がはっきりしない場合もあります。アトピー性皮膚炎には単純ヘルペス感染症が合併するということを、常に念頭におくべきです。

ある方は、体の色々な部位に単純ヘルペス感染症がありましたが、アトピー性皮膚炎としてステロイド塗布を長期にされていました。私の所に受診されましたが、単純ヘルペス感染症とわかりました。単純ヘルペス感染症に対する内服を投与し、同時にアトピー性皮膚炎の治療をして、単純ヘルぺス感染症もアトピー性皮膚炎も完治されました。

別の方は、顔面の単純ヘルペス感染症でしたが、診断がつかないままステロイド塗布をしていました。改善しないままでしたが、知人より私のことをきいて受診されました、すぐ治療して完治されました。

このようにアトピー性皮膚炎に合併する単純ヘルペス感染症は診断が難しい場合があります。アトピー性皮膚炎が改善しない場合や、いつもと違う症状がある場合は、単純ヘルペス感染症を疑ってもよいと思います。

アトピー性皮膚炎における生活習慣の重要性

アトピー性皮膚炎は生活習慣が関連しています。私はアトピー性皮膚炎には脂肪肝の合併が多いことを報告しました。脂肪肝がある方は、脂肪肝を改善するような食生活をしていますと、アトピー性皮膚炎も早く改善します。アトピー性皮膚炎に脂肪肝が合併することは、その後に動物実験でも確認されました。


また夜更かしすること、パソコンや携帯電話を長時間すること、甘い物や脂っこい物の食べすぎは症状を悪化させます。早寝早起きして、和食にするのが有効です。添加物を避けることも大切です。お菓子類も減らしてください。

入浴もまた重要なポイントです。体もごしごし洗うのは、皮膚を傷めて良くありません。皮脂もとってしまうので、体は局所など汚れている所だけを洗い、アトピー性皮膚炎の所は流すだけが良いのです。お風呂に長く入るのもかゆみが強くなり良くありません。お風呂は短めに入るか、シャワーだけにするのが有効です。

アトピー性皮膚炎は薬物療法に加えて生活習慣が重要です。規則正しい生活習慣で改善を早めてください。当クリニックで薬物療法と正しい生活習慣でアトピー性皮膚炎が治癒された方は、薬物療法をやめても、生活習慣がしっかりしているので、再発することは非常にまれです。強いストレスがあったとか、感染症をおこした時とか、そういう外的要因が原因の場合で再発する場合がありますが、治療で速やかに治癒されています。

リバウンド

アトピー性皮膚炎でステロイドやプロトピックを使用していて中止すると、リバウンドというアトピー性皮膚炎の悪化状態が発症することがあります。また、保湿剤やグリチルリチン酸を含んでいるスキンケア―アイテムでも使用して中止すると、リバウンドが発症する場合があります。リバウンドの発症と症状および治療が、一般的によく理解されていません。



前述の外用剤ではアトピー性皮膚炎は治癒しません。これらは対症療法です。これらで改善しない方々が使用を中止して、リバウンドが発症すると医療不信になる時もあります。そしてそのまま治療を中止する方々もいらっしゃいます。どうしてよいか困惑されると思います。



リバウンドを発症した方々が治療の為に医療機関を受診した場合、リバウンドを理解されていない医療機関では、ステロイドやプロトピックの再使用になります。保湿剤も使用されると思います。そうするといつまでもこれらがやめられません。やめたら悪化するという不安もあり、これらに依存性を作ります。



当クリニックにはリバウンドを発症した方々が全国から多数受診されますが、前述の外用剤は使用しません。リバウンドの治療は抗アレルギー薬と抗ヒスタミン剤(かゆみどめ)の内服と抗菌薬等の塗布です。塗布は傷だけを消毒液と抗菌薬等を塗布します。内服が必要な細菌感染症や単純ヘルペス感染症の合併がある場合は、適切な内服の抗生剤や抗ウイルス剤を投与します。その他、症状に応じて必要な治療をいたします。



当クリニックの治療でリバウンドは改善しますが、改善に要する期間は個人差があります。症状も多岐にわたります。軽症な方々から重症な方々まで様々です。改善には数ヵ月以上かかる時もありますが、リバウンドの改善と共にアトピー性皮膚炎も改善します。家族全員でリバウンドを理解して頑張ってください。



尚、リバウンドを発症してから治療するよりも、発症前から治療したほうが効果的です。ステロイド、プロトピック、保湿剤、グリチルリチン酸を含んでいるスキンケアーアイテムを中止したい方々は、これらを中止せずに当クリニックを受診してください。受診時に当クリニックの治療を開始して、これらを中止してもらいます。リバウンドを乗り越えて、アトピー性皮膚炎が治癒されることを願います。


柿の葉茶とアトピー性皮膚炎

柿の葉茶ってご存知ですか?

 
この度クリニック内で以前から患者さんの改善の為にお勧めして参りました柿の葉茶をたくさんある製品の中から選び、30年以上農薬散布されていない徳島県の指定農家さんの物を小川生薬さんを通してクリニックでご提供できるようになりました。味に癖がなくノンカフェインです。お茶パックは無漂白ペーパーで安心です。   柿の葉茶のビタミンCと働き 柿の葉茶に多く含まれているビタミンCは、他の食べ物に含まれているビタミンCと少し違います。それは、ビタミンCの前駆体であるプレビタミンCの形で存在しているという事です。 ビタミンCの場合は、熱に弱いことが欠点ですが、プレビタミンCの場合は熱に強いことが大きく違います。 体内に入るとビタミンCに変化するので、熱いお茶として飲んでも成分はほとんど破壊されません。また、含有量もレモンや緑茶に比べても多く、とても効率よくビタミンCを摂取することができます。 では、ビタミンCはアトピー性皮膚炎とどのような関係があるのでしょうか? または、そのほかの成分でアトピー性皮膚炎に期待出来るものが入っているのでしょうか?


ビタミンCは果物や緑茶などいろいろなものに含まれていますが、果物は取りすぎると糖分や農薬、防カビ剤などが心配ですし、含有量の多いレモンなどは酸が強いので取りすぎると胃腸に負担がかかります。緑茶もカフェインや農薬が心配ですね

このお茶は、レモンや緑茶などよりも多くのビタミンCが含まれていますし、弱酸性でノンカフェインあるので飲み過ぎても胃腸への負担はほとんどありません。 また、熱に強いプレビタミンCという形で存在して体内でビタミンCに変化するので、熱にも強いという利点があります。 そのビタミンCの主な働きは、コラーゲンの生成を促す大切な働きがあることです。 コラーゲンは、細胞と細胞をつなぐ大切な接着剤のような働きがあり、もし、コラーゲンが不足すれば細胞がバラバラに離れ、血管がもろく破れたりしてしまいます。即ち、コラーゲンは、血管を丈夫にし、皮膚のツヤや張りを保ちますアトピー性皮膚炎の患者さんの皮膚の改善の為にもコラーゲンの存在はとても重要な役割を果たします。  

また、副腎機能低下のサポートにはビタミンCがたくさん必要だそうです。アトピー性皮膚炎発祥の原因の一つであるストレスですがご自身の副腎は大切な免疫機能をつかさどっておりますが、この副腎から出るステロイドホルモンには、抗ストレスホルモン作用、抗炎症作用もあります。

 

長期ステロイド・プロトピックを塗布されてきた方の肌は委縮しバリア機能は低下し肌免疫は極めて低いです。肌だけではなく副腎もつかれ機能低下しておられるのだと推測できます。

ビタミンCはストレスを軽減する副腎皮質ホルモンを促す働きもあるのです。これらビタミンCの総合的な働きがアトピー性皮膚炎の改善に大きく寄与することが期待できると思っています。

また、柿の葉茶に含まれるアストラガリンはヒスタミンの分泌を抑制する働きがあることが、近年分かっているそうです。