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身体を整え厳しい暑さを乗り越えましょう!

 暑い日が続きますが、体調など崩されていませんか?急な温度変化による全身の痒み、汗による不快感を感じる方も多いと思います。

そんな時、医療用不織布ガーゼバンブスを巻くのもいいですが、全身であれば待合室にあるBoodyのTシャツ・ズボンがお勧めです。抗菌・防臭、保湿・通気性、吸水効果があり、肌触りもやわらかでとても快適です。夏は涼しく、冬は温かく、紫外線からも肌を守ってくれます。スタッフも着用しておりますので、是非お気軽にお尋ねください。

また、エアコンの風による空気の乾燥、それにともなう喉の痛みには非加熱のハチミツ摂取が効果的です。ハチミツは基礎代謝を高めるのを助け、抗炎症、抗酸化作用を発揮する効果も

あります。クリニックで販売している無添加食品専門店プカプカのハチミツは、無農薬・非加熱・無ろ過で熱を全く加えない製法により、ハチミツ本来の味や栄養素を失わず、ビタミン・ミネラル・プロポリスなどの栄養を無駄なく摂取できます。

朝一のエネルギー補給、就寝前のお口のケアにハチミツを一口、そしてさに負けないよう元気に夏を乗り切りましょう!

患者さんからの疑問&質問コーナー Part ①

日中は穏やかで過ごしやすい季節となりましたが、朝晩は肌寒い日がまだまだあります。

久しぶりのブログの更新です。

今回は木俣肇クリニックによく患者さんから質問を受ける疑問をブログでお答えしていきたいと思います。

質問①
チュビファースト(グリーン・ブルー・イエロー)のみのカバーでいいですか?
答え ✕
チュビファーストは医療用不織布バンブスか、リント布をずれないようにするサポーターやテープの代わりと思ってください。

質問②
綿やガーゼを巻いてもいいですか?
答え ✕
綿やガーゼは傷にくっつきやすく感染リスクが高くなる為、医療用不織布バンブスか、リント布を巻いてください。

質問③
ゴム手袋を使用してもいいですか?
答え ✕
ゴムはアレルギー反応が強いため、使用しないでプラスチック手袋を使用してください。

質問④
痒いので木俣肇クリニックのクリームを塗ってもいいですか?
答え ✕
木俣肇クリニックのクリームは深い大きな傷だけに塗ってください。

質問⑤
竹布の服だけ着るのはいいですか?
答え ◯
竹布の服は改善効果があるので大丈夫です。浸出液が多いときは医療用不織布バンブスか、リント布を巻いてください。

質問⑥
頭皮の傷は消毒液だけでいいですか?
答え ◯
クリームは使用しないでください。

質問⑦
コーヒーは飲んでもいいですか?
答え △
砂糖、ミルクは入れずにブラックなら大丈夫です。

質問⑧
木俣肇クリニックのココナッツオイルを肌に塗ってもいいですか?
答え ✕
食用です。オリーブオイルやサラダ油の代わりに使用してください。

質問⑨
木俣肇クリニックの石鹸なら使ってもいいですか?
答え △
傷の多い患者さんはお湯洗いをお願いします。傷がなくなれば使用可能です。

寒い日のお風呂断ちについて

まだまだ残暑が続いていますが朝晩は少し寒くなってきました。これから本格的に寒くなる季節を迎えます。

寒い時期は身体を温めるためにお風呂につかりたいと思いますが肌にとっては、大変なダメージを受け乾燥と痒みの原因となってしまいます。

足に傷のない方には足湯をオススメします。
足湯には身体を温める効果やリラックス効果、自律神経を整えることもでき寒い日にはピッタリです。くるぶしの上までのお湯の量で良く、そのお湯に精製塩ではなく天日塩をひとつまみ入れるとさらにミネラルの吸収やデトックス効果が得られます。

足に傷のある方には腹巻きやレッグウォーマーの使用をオススメします。
腹巻きで腸を温めることにより、腸の機能向上が期待できます。また、レッグウォーマーで足を温めると血液循環が良くなり全身の血流の流れがスムーズになります。お身体と相談しながら是非お試しください。

花粉症の季節がやってきました!

こんにちは。久しぶりの更新です!木俣肇クリニックのスタッフブログへようこそ!

 花粉症の季節がやってきました。花粉と黄砂などが混ざって、今年も本当に辛い日々が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 私もこのクリニックで働き始めた頃は、マスクの中もぐちゃぐちゃになるくらい、花粉症が酷かったんです。喋りながら、鼻水やくしゃみに襲われ本当に辛い日々でした。なのに、頑なに「薬などに頼らないぞ!自分で治すんだ!」なんて思っていましたが、先生にアレロックなどを処方してもらい、それと同時に食事を変えました。それまではパン食が中心で、ほとんどご飯などを食べてなかったのですが、先生に「和食がいいですよ!」と教えていただき、その通りに和食に変えると、なんとあれだけ酷かった花粉症が、今はすっかり良くなりました。 
 まだパン食にされてる方がいらっしゃいましたら、少しずつでいいので和食に変えてみてくださね!きっと症状が変わってきますよ!(⋈◍>◡<◍)。✧♡

木俣肇クリニックからの本

 私は全国でアトピー性皮膚炎の講演をしていますが、講演を聴いて受診される方は早く治癒しています。それは講演を聴いて、当クリニックの治療方針を理解され、実際に治癒した方々の写真を見て、希望を持たれているからと思います。他府県からの通院は時間も費用もかかりますが、治癒する治療を選ぶべきです。

現在の治療を何年間もされていて治癒されない方は、しっかりした情報を集めて、治癒する治療をするべきです。ネットでは情報が不十分で、やはり本が良いです。

私がアトピー性皮膚炎の治療をはじめて、もうかなり長い期間がすぎました。その間、治癒せずに家族でつらい思いをされていた方々が、治癒して家族全員が笑顔になるのを見るのは、医師冥利に尽きます。講演ではそういう方々の写真をお目にかけています。

しかし、講演は聴く方の人数も限定されますし、写真も何回も見れません。この度、木俣肇クリニックの治療やアトピー性皮膚炎について詳細に記載してある本が、多くの方々のご厚意で出版できました。是非お読みください。

本の出版社の松籟社(しょうらいしゃ)さんが紹介ページを作ってくださいましたので、下記をご覧ください。

http://shoraisha.com/main/book/9784879843784.html



 

食物アレルギーとプリックテスト

  アトピー性皮膚炎では食物アレルギーを合併することが多いのですが、食物アレルギーの検査は一般的には血液検査で行われています。しかし血液検査は採血の痛みが伴いますし、偽陽性、偽陰性もあります。結果がでるのに時間もかかります。当クリニックでは、アレルギーの検査はプリックテストというアレルゲン(アレルギーの原因)の液を皮膚に落として、軽くひっかく検査をしております。

プリックテストは血液検査より正確ですし、しかもすぐ結果がわかります。乳児から高齢者まで簡単にできます。プリックテストは通常は年に一度です。陽性となったアレルゲンは例外もありますが、一般的には数ヵ月では大きくは変化しませんので、年に一度でよいのです。

またプリックテストにて、隠れているアレルゲンの検索が簡単にできます。チョコレート、イースト、パン(パンの添加物)等が陽性になることがあります。イースト、パンの検査では同時に小麦も検査しますが、小麦が陰性でもイーストやパンが陽性になることがあります。 

ある成人の方はパンの添加物に対してアレルギーがありました。小麦やイーストにはアレルギーはありませんでした。その方はパンをやめたらアトピー性皮膚炎の症状の改善が早まりました。その方は朝食にパンを食べていましたが、食べても特に症状は自覚していませんでした。しかしパンの添加物はアトピー性皮膚炎の悪化の要因になっていたのです。

このように、プリックテストでアレルゲンを簡単に見つけられます。それがアトピー性皮膚炎の悪化の要因であれば、除去して改善を早められます。アトピー皮膚炎の改善を早めるためにプリックテストは非常に有用です。

 

生後すぐから半年のステロイド塗布

 生後すぐからステロイドを塗布されていた半年のお子さんが受診されました。出産後すぐにおむつかぶれにステロイドを塗布されましたので、このお子さんは今までステロイドを塗布しない時期がなかったのです。全身とびひ状態でこれはMRSA(抗生物質耐性の黄色ブドウ球菌)によるものではないか、と思いました。

細菌培養の検査をしてMRSAに効果のあると思われる抗生剤の内服を含め、抗アレルギー薬とかゆみ止めの内服と、スキンケアーで治療しました。細菌培養の結果はやはりMRSAでした。投与した抗生剤はそのMRSAに効果がありました。抗生剤を内服しているときには症状は改善しましたが、リバウンドを発症しました。全身のとびひ状態は悪化し、また一定の期間をあけて抗生剤の内服をしました。そうしますと症状は改善しましたが、また悪化を繰り返しました。

やがてリバウンドは改善しましたが、MRSAによるとびひ状態は何度も繰り返し、半年間続きました。とびひ状態が繰り返す理由は、生後すぐからステロイドを塗布されていて、免疫機能が落ちているからです。そのことを説明しましたら、お母さんはよく理解してくれました。そして改善を信じて治療を続けてくれました。

その後かなりとびひ状態になる頻度は減ってきました。しかしMRSAはまだ消えません。そのまま治療を続け1年たちました。するとようやくMRSAは消え、とびひ状態になることもなくなりました。その後は順調で初診から1年半後に治癒しました。ステロイドを使用したのは半年ですが、治癒には1年半かかったわけです。

その間、治療を信じてくれたお母さんに感謝いたします。最初からステロイドを使用しなければこういうことにはならなかったと思います。おむつかぶれにはステロイドでない外用剤があります。その後のアトピー性皮膚炎にも、すぐ私の所に受診していただければMRSAのとびひ状態にならずに速やかに改善したと思います。お母さんの治療に対する信頼で治癒したお子さんの例です。

 

【浸出液その正体は・・・】

傷を修復するための細胞の集まりです。「炎症によってカラダに傷が付いたから治すぞ!」という人間の防衛本能です。
浸出液には、組織の修復と再生に必要な成分が存在しますので、傷を早く治すには、創傷面がこの浸出液に覆われた状態に保たれることが必要になります。
例えば転倒し、膝小僧を擦りむいた傷からジクジクと液が出てきたという経験がありますね?その液の事です。

体が傷を治そうとして「浸出液」を出しているということは、「アトピーだから汁まみれ」ではなく、アトピーによる炎症のせいで傷だらけなので汁が多く出ている状態といえます。

特にステロイドや保湿剤などの塗り薬をやめた後、いわゆる「脱〇〇」の時期に多くみられるリバウンド症状の時には、炎症がひどくなり、浸出液も増える傾向にあります。

アトピー性皮膚炎という症状の差はあっても、長らく塗布してきたステロイドやプロトピック、保湿剤による免疫低下、機能不全これこそがアトピー性皮膚炎を治りにくくしている原因だと思います。

肌は排出器官
インターネット等で目にする情報の一つに「汁がとまらない=毒素(ステロイド?)を排出している状態」という説を見かけましたが、この表現には少し疑問を持っています。

肌からは発汗が起こり、皮脂が出たりしますから「排出器官」ではあると思いますが、浸出液の成分を調べた方がいます。正体は血管からもれて出てきた、血液成分のうち、水やタンパク質(グロブリン、アルブミン、フィブリノーゲン)などの血漿です。やや黄色みを帯びた中性の液体だそうです。

また黄色く色がついていたり,においがあったり、粘りがある場合などはブドウ球菌などの細菌感染を起こしている場合がほとんどです。
木俣先生は、感染症の有無を細菌培養検査により判定します。綿棒でこするだけの簡単な検査です。

浸出液の正体が何であれ、患者さんはいったいどうしてこんなに不愉快な汁に悩まされなければならないんだ、ひどい痒みや痛みどうしたらいいのだろうと苦悩の日々を送られています。

 ステロイドの長期使用で、皮膚は薄く弱くなっていますので、かきむしると皮膚の炎症がひどくなりますしリバウンドが起こった場合には、なおさら症状が強く出てしまいます。かきむしることで、皮膚の下の炎症反応が高まり、ヒスタミンなどのかゆみ成分が増えてきます。

その際に、生体反応で出来た体液が皮膚の破れたところから出てくるのです。また、かきむしって皮膚が厚くなっているところがひび割れることもあり、
そちらからリンパ液が出てくることもあります。
浸出液が出ている間は皮膚がない、ずる向け状態ということになります。

そこにはバリアがなく細菌やウィルスも付きやすく、アレルゲンに対しても経皮感作しやすい状態ですから感染症や炎症、強いかゆみが起こりやすくなっています。
そのような敏感な時期に治療に必要なスキンケアとして提案があります。

それは天然の抗菌力のある竹ガーゼです。肌に直接竹ガーゼを貼付することにより病原菌から敏感な肌をバリアし、感染症や浸出液の発生がとどまり改善に向かうからです。竹ガーゼの持つ抗菌力は素晴らしく毎日の当院の臨床において良い結果を得ることができておりますし、貴社による黄色ブドウ球菌MRSAに対する殺菌効果も確認されております。

 皮膚表面の菌のバランス、バリア機能が整うことが、アトピー性皮膚炎の改善への重要なポイントです。辛い症状に寄り添いきちんとした働きを持つ竹ガーゼは、快癒へと導く助けとなっていると患者さんを通して確信を持てています。
辛い離脱時のケアに従来からのリント布や竹ガーゼをお役立て下さい。

木俣先生が傷や症状のある所にはカバーして保護してください。との指導には、上記のような感染症や浸出液、肌を掻き壊さないことなど理由があります。

効果的な巻き方については、どうぞスタッフまでお声掛けください。今回は浸出液についてお伝えしました。

東京から信頼でアトピー性皮膚炎を治癒させた方

 私が昔勤務していた大阪府の病院に、東京から受診された方がいました。ステロイドを長期塗布していて、中止すると強いリバウンドを発症しました。顔も非常に腫れ、脚も歩きにくいほど腫れましたが、その方はリバウンドをよく理解し、東京から通院してくれました。ご家族の方々もよく理解してくださり、通院を続けました。

カポジ水痘様発疹症(単純ヘルペスの全身型)や細菌感染症も合併しましたが、その都度適切な治療で改善しました。精神的にもつらい日々で、いつも苦しそうな表情で受診されました。しかし受診時には私の説明をよくきき、治療と状態を理解し治療を続けてくれました。

東京から受診するので、費用も時間もかかりますが、その方は定期的に受診されました。
頭の毛もぬけました。でも経験的に改善することがわかっていましたので、必ず生えます、と説明して精神的負担を軽減しました。その方は私の治療を信頼して頑張ってくれました。こういう時に大切なのは相互の信頼関係です。それが強い方ほど早く改善します。そしてまずリバウンドが改善しました。

その後は順調で、全身のアトピー性皮膚炎は改善し、頭の毛も生えました。そして治癒して通院が不要になった時、素晴らしい笑顔を見せてくれました。遠方からの通院はアトピー性皮膚炎の皮膚症状のつらさに加えて、色々な負担がかかります。その時に必須なのがご本人とご家族全員の治療に対する信頼です。

私はベストのアドバイスと治療をいたしますので、それらを理解して治療を続けてくれることが大切です。私が治すのではなく、ご本人が治療を信頼して治そうという気持ちが肝要です。そういう方は早く改善、治癒いたします。

 

 

アトピー性皮膚炎に保湿剤は不要です

 アトピー性皮膚炎に保湿剤を塗布されている方々が多いのですが、保湿剤ではアトピー性皮膚炎は改善しません。現在、保湿剤を塗布して皮膚からのアレルゲンの吸入を阻害するという考え方がありますが、当クリニックに保湿剤を塗布してこられる方々は、感染症で悪化している場合が多く見られます。

アトピー性皮膚炎は細菌感染症の合併が多く、保湿剤は傷を覆ってしまい、細菌感染症は悪化します。更に皮膚は保湿剤がないと乾燥がひどくなる保湿剤依存症になります。こうなると悪循環で、いつまでも皮膚の乾燥は改善しません。

しかも保湿剤の塗布はリバウンドを起こす場合があります。ある方は、ステロイドを塗布していなくて、保湿剤でアトピー性皮膚炎を治療していて改善せず受診されました。保湿剤を中止しましたらリバウンドを起こしました。当クリニックの治療で改善しましたが、リバウンドの改善には時間がかかりました。

当クリニックでは保湿剤は塗布せず、外用薬は傷のみ塗布してもらい、その上から布(リント布と竹布というものがあります)でカバーしてもらいます。傷のない箇所には外用薬は塗布しません。この方法で次第に皮膚も強くなり、傷もできにくくなりますし、皮膚の乾燥も改善します。

保湿剤を塗布している方々は、そのことが皮膚を痛めていることをよく理解してください。塗布している時には皮膚の乾燥はマスクされていますが、皮膚の保湿力は改善していません。アトピー性皮膚炎に保湿剤は不要です。