連日35度を超える暑さが続いていますが、体調など崩されていませんか。世の中では猛暑日ではなく酷暑日などと最高気温が40℃以上の日を指す言葉もできたくらい、暑い日ばかりでうんざりしますね。くれぐれも熱中症にはご注意ください。
さて、今回の院長ブログは「笑い」がアトピーを治す効果の臨床報告についてです。
木俣先生は過去に12週間の追跡調査を行いました。対象はアトピー性皮膚炎の患者さん237人です。先生の臨床実験は、船瀬俊介氏による著書「笑いの免疫学」でも紹介されています。患者さんには辛いこの暑い季節であることと存じます。「笑う事」で少しでも症状が改善していただけたらと思っています。
木俣先生は、2015年のイグノーベル賞の授賞者ということでご存じのかたも多いでしょう。
授賞理由は、恋人やパートナーを集め、30分間自由にキスをしてもらってアレルギー反応を調べた結果、キスにはアレルギー反応の抑制効果があったという研究です。 その原点は、「笑い」にあります。治療に笑いを!楽しく前向きな気持ちで!木俣先生は「アトピー性皮膚炎の方々は様々なストレスをいかに克服し、予防するかが大切。」また、先生は「笑い以外には愛情も(キスも)とても大切なアレルギー反応制御因子だ」と雑誌あとぴナビで紹介しています。その後も木俣先生は、母親が笑ってスキンシップをするだけで乳児のアレルギー反応は減弱しないだろうか?と考えられ、お母さんたちをAとBの2つのグループに分けて、授乳はAとBとも哺乳瓶でミルク授乳し、Aグループには「横山やすし、きよし」のテープを聞いてクスクス、ゲラゲラ笑いながら授乳し、Bグループには天気予報テープを聞きながら笑わず授乳させました。驚くことに、母親が笑いながら授乳をしたグループでは、全員で(赤ちゃんの)アレルギー反応が減弱しました。一方、母親が笑わない場合は、乳児のアレルギー反応は不変か、むしろ増強する場合もありました。授乳というのは、エネルギーも使いますので、実は、赤ちゃんにはストレスなのです。しかし、それを母親の笑いで逆転できる。是非とも若いママ達には、笑いながら授乳して欲しいと思います。間違っても、怒りながら授乳はダメですよ。と先生は「日本笑い学会新聞No.66」で書いています。
先生は他にも、「気管支炎ぜんそく」や「花粉症」など目にくる「アレルギー性結膜炎」と「笑い」との関連も研究しています。その結果、「気管支炎ぜんそく」の患者さんに「モダン・タイムス」(喜劇映画)を見せて笑ってもらうと、気管支を刺激し収縮させる物質への抵抗性が増すことが判明しました。つまり「笑い」は気管支の抵抗力を強くして「ぜんそく発作を起こりにくくする」ことが立証されました。
また、「アレルギー性結膜炎」は涙の中にアレルギー反応を引き起こす抗原タンパク質(IgE)が流出してくるのですが、IgE値が高いほどアレルギー性結膜炎は重症になります。春先の「花粉症」で目がシバシバして涙目になるのは、花粉が抗原となって、結膜でアレルギー反応を起こしています。当然、IgE値は高置です。ところが「花粉症」の患者さんたちを「モダン・タイムス」(喜劇映画)で「笑わせる」と涙の中のIgE値が減少しました。つまり「笑い」は「ぜんそく」や「花粉症」などにも効くことが証明されました。「笑い」の後に、驚くほどのアレルギー反応の減弱効果があり、アトピー性皮膚炎にも効果があると先生は言います。そのメカニズムは、抗体(IgE)が体内に侵入した異物を見つけると攻撃をします。その後、合体して体外に排出するのですが、その時に過剰反応するのがアレルギー反応です。「笑う事」=リラックスすることでその攻撃の反応が弱まるのです。
皆さんも是非、朝鏡の前に立って口角を上げ、笑顔を作ってみるようにしてみてください。きっと「笑う事」で体がリラックスでき、アレルギー反応の減弱に繋がることでしょう。
