Daily Archives: 2026年1月23日

院長ブログ⑪アトピーを治癒させ経済的損失を減らそう

冬の寒さが一層厳しい頃となりました。皆様、体調を崩しませんようお気をつけてお過ごしください。
さて、今回の院長ブログは「紀伊日報」掲載された「アトピーを治癒させ経済的損失を減らそう」です。

アトピーの患者さんを健康にして、社会の経済も健康になることを願うと言う先生からのメッセージです、最後まで読んでみてください。

 

 アトピーの治療費は世界で高騰して経済を苦しめている。世界市場では2021年には52億米ドルであり、2028年には138億米ドルになるという予測がある。理由の一つは高価な新薬が対症療法的でアトピーが治癒せずずっと治療が必要な為である。アトピーはアレルギーが原因の皮膚疾患だが、皮膚の症状にとらわれて免疫抑制剤の外用薬のみの治療が横行している。これでは原因であるアレルギーは治らない。またアトピーは単純ヘルペス感染症の合併が多いが、性器ヘルペスと口唇ヘルペス以外の皮膚にも発症することが社会で理解されていない。私はアレルギー科医で三十年以上内服の抗アレルギー薬を治療の主体として外用薬を使わない治療をしている。治療した方は1万人を超える。最近、和歌山県から続けて数名の新患が来られた。全員痒みと痛みを伴う発疹に1年以上困っていた。新薬の注射薬や外用剤では改善せず、不眠で生活の質が低下していた。全員アトピーに単純ヘルペス感染症を合併していた。更に、全員ジャガイモとトマトのアレルギーがあり、ある方はラテックスアレルギーもあった。これらは一度も指摘されていなかった。採血での項目の選択不足である。ちなみに当院では採血ではなく、皮膚アレルギー反応で原因を特定する検査をしていて、採血より安価である。抗アレルギー薬と抗ヘルペス薬の内服で症状は改善し、更に必要な方はジャガイモやトマトやラテックスの除去をした。するとアトピーも著明に改善し、何人かは抗アレルギー薬を中止できた。治療費はその方達が1年以上の投薬に払った数分の1ですんだ。高額の治療費は患者さんの負担でもあるし、社会経済の負担である。世界の論文で新型コロナ後にヘルペス感染症が増加して、アレルギー疾患も増加している。そういう情報を把握して適切な治療をして、アトピーの患者さんを健康にして、社会の経済も健康になることを願う。