Daily Archives: 2026年6月9日

院長ブログ⑰「アトピー治療は家族仲良く協力して」

 梅雨の季節になりましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか?雨が多い日が続いております。ご移動の際は足元などお気をつけください。

 

さて、今回の院長ブログは「アトピー治療は家族仲良く協力して」です。2026年6月5日に高知新聞に掲載されたコラムです。治療の参考にしていただけたら幸いです。
皆さま、どうぞ最後まで読んでみてください。

 

 アトピーの治療はよく家族の葛藤がある。治療法の違いの理解不足の為で、対立を起こすことがある。 
 小児のAさんが両親と共に受診した。ステロイドを数年間塗布したが改善せず、最近は全身の隆起性病変もでき、痒みで不眠も強い。両親はいろいろ勉強しステロイドフリーの治療を希望し当院へ受診した。初診では全身のアトピーに単純ヘルペスと細菌感染症を合併していた。抗アレルギー薬、抗ヘルペス薬、抗菌薬を投与し、3日に1回のシャワーの入浴制限と皮膚のカバーで症状は改善したが、強いリバウンドを起こし皮膚の浸出液が出て顔も腫れていた。通常この状態で早ければ2週間から月単位で改善するので、抗アレルギー薬を投与し入浴制限とカバーを続行した。 
 しかし父方の祖父母がリバウンドを理解せず、Aさんを強引にある病院に入院させた。ステロイド治療になり状態は軽減したが、退院するとまた悪化した。そこでようやく祖父母も理解し、両親とそろってAさんを連れてきた。実は今までも頻回に両親と祖父母は治療法で対立していた。   
 その雰囲気はAさんにも伝わり、ストレスで改善が遅れてしまった。両親と祖父母が協力してからはスムーズに改善し、その後治療し両親と祖父母が仲良くそろって素敵な笑顔を見せてくれた。

 先生のコラムにあるように、家族の皆さんが一丸となってアトピー治療をしていかなければ、上手くいかないことがあります。周りの方のご理解とご協力、そして優しさのある言葉かけが、治療をいい方向へ後押しするのだと思います。